納車から、2ヶ月半経ちましたがセーフティセンスC機能の要になる
単眼カメラの調子がよろしくないので交換してきました…
走行には全く問題ないんですけどねー ^^;
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セーフティセンスCとは?
新型エスティマはヴィッツやシエンタに搭載されている『セーフティセンスC』という自動ブレーキアシスト装置が装備されています。
進路上の先行車をレーザーレーダーと単眼カメラで検出。衝突が予測される場合には、約15km/h~140km/hの車速域で警報を発して回避操作を促します。その際、約30km/h~80km/hで走行中にブレーキを踏むと、強力なブレーキアシストが作動します。仮にブレーキを踏めなかった場合でも、自動ブレーキが約10km/h~80km/hの車速域で作動し、約30km/h減速。たとえば停止車両に対し自車速度30km/hの場合は、衝突の回避あるいは衝突被害の軽減を支援します。
よくCMで見かけるような完全に自動的に止まるわけではありません。
あくまでもアシストですので誤解のないように…
また、セーフティセンスCの場合、歩行者の検知は出来ません。
ちなみに、このセーフティセンスCの他に『セーフティセンスP』というのもあります。
こちらは性能がもう少し上で、自動停止可能速度は50km/h、昼間であれば歩行者も検知可能です。
Cは対「車」のCARのC、Pは対「人」のPeopleあるいはPersonのPなのかな…
このセーフティセンスC、自動ブレーキアシスト装置は赤外線レーダーと単眼カメラで接近危険度を測距しています。
イメージとしてはこんな感じです。
あると便利というか、多分、一生使わないとは思うんですけど…
付いていることが安心かな~
でも、コレに頼ったらダメですよね…
忘れた頃にこの装置が働いたら、付いててよかったって思うんでしょうね。
で、トヨタさんのメカニックから、この単眼カメラがどうも調子が悪いと判断されまして、今日交換してきたのです。
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単眼カメラの誤動作による現象
ボクが体験した単眼カメラの誤動作と思われる現象は3つありました。
- 走行中にインフォメーションディスプレイに赤い表示で「ブレーキ」
- エンジンをかけると自動ブレーキ装置が異常のアラート
- 単眼カメラのあたりからビビり音
最初は走行中、前に車も何もいないのにインフォメーションディスプレイに赤くブレーキの表示が出て、なんだ?って思ったんですけど、それから2週間位して田んぼ道を走っていたらまた発生しました…
2回目か〜
前に車もいないのに変だなー
その後、赤いメッセージは出なくなったんですけど、時々、ビビリ音がするようになって、丁度、一ヶ月点検の時期だったので2つの現象について確認をお願いしたんですけど、異常は特に無しと…
まあ、こういうのって難しいですねー
ボクも保守サービスに携わって30年ですけど、
原因は特定できないだろうなーって思いましたもん。
別に走行に支障はないし、しばらく様子を見ていました。
そうしたら、今度はエンジンをかけただけで自動ブレーキ装置のアラート表示…
おっ、この現象なら原因が特定してもらえそう♫
そう思ってトヨタさんに連絡したら、どうも単眼カメラが誤動作してるかもという判断。
早いうちに原因と思われるところがわかってラッキーでした (^O^)/
違うお客さんで同じような現象があったそうで、その時はカメラを付けなおして復帰したらしいんです。
ボクの場合は、まだ納車から間もないということで交換になりました。
でもなー
新品交換だと、また発生するかもしれないなー
普通は新品交換で喜ぶところだと思いますけど、
保守サービスに携わってる者としては、
動作実績のないパーツはあんまり信用出来ないんですよね ^^;
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初期故障は早いほうがいい
一昔のICやLSIの良品判定ってどうやっていたかご存知ですか?
もしかしたら今でも同じかもしれませんけど…
大量に生産されたICやLSIを良品判定する場合、完成したロットの中から無作為にサンプルを取り出して、そのサンプルの故障率が決められたパーセンテージ以下だったら、そのロットは全部良品、以上だったら全部不良品とするんです。
一つ一つ調べてるわけではないんですよ。
そんなことしてたら原価が跳ね上がっちゃいますからね ^^;
電子部品とはこんなもんなんです。
でも、日本の電子部品はとても品質がいいです。
外国製品の保守をしていたことがあるのですが、
未だに日本製品より品質が低く感じますね。
日本製品はやはり品質に対する技術力が高いなーって、つくづく思いますよ (^^)
ところで、バスタブ曲線というのを知っていますか?
製品の寿命に対しての故障率のグラフなのですが
①の期間は「初期故障期間」と言われる期間です。元々欠陥品であるのに良品検査をかいくぐって世に出てしまった部品達は通電後、早い時期に故障します。メーカー保証が1年間と定めているのが多いのはこの関係ですね。
②の期間は偶発的故障期間と呼ばれます。初期故障期間で不良品が十分除外された後の安定した時期で故障が発生するとしたら突発的な故障がほとんどです。大体、4〜5年位の期間になります。
③の期間はもう、お分かりだと思いますが摩耗故障期間です。この時期の故障は経年劣化や摩耗がほとんどです。但し、使用頻度や使用環境によりこの時期が早まったり遅くなったりします。
という事で初期故障期間は不良品を吐き出させる期間なのです。
欠陥品があったらさっさと故障してくれたほうがいいんですねー (^^)
そして世に出た製品は1年かけて使用される環境の気温、湿度、電圧、振動などに馴染んでようやく安定期に入るんです。
そういう意味では大事に使うのはいいですけど、勿体無いからみたいな事であまり使わないと隠れた欠陥が保証期間中に発生しないので保証期間外に発生しちゃいます…
なんでかわからないですけど、その手の故障は保証期間が切れて1ヶ月位が結構多いですね。当然、保証期間外ですから有償扱い…でも、故障した側から言わせると保証期間が切れたばかり…
これが、揉める元になるんだなー ^^;
この辺りのことは、あまり学校で教えているわけでもないですし、常識として理解されているわけでもないので、保証期間中に故障するとハズレ品を掴まされた〜って大騒ぎする人がいます。
特にお年を召した方が多いようですが ^^;
電子部品なんてこんなもんです。
特に人が作り出したモノなんて脆いもんです。
この世に絶対に壊れないものなんかないんですよ(笑)
だから保証期間があるし、保険があるってことなんですよ。
さて、交換した単眼カメラは新品です。
通電チェック位はしているかもしれませんが、
この部品が再び初期不良を起こさない保証はありません。
故障するかしないかは神のみぞ知る…
故障しないことを祈ってワクワクー (^O^)/
この記事が、お読みくださった方にとってお役に立てば幸いです (^^)